72-衆-大蔵委員会-11号 昭和49年02月26日

昭和四十九年二月二十六日(火曜日)委員長の指名で、次の通り小委員及び小委員長を選任した。
 税制及び税の執行に関する小委員
      栗原 祐幸君   小宮山重四郎君
      三枝 三郎君    野田  毅君
      坊  秀男君    松本 十郎君
      村岡 兼造君    山下 元利君
      佐藤 観樹君    武藤 山治君
      村山 喜一君    増本 一彦君
      田中 昭二君    竹本 孫一君
 税制及び税の執行に関する小委員長
                松本 十郎君
 金融及び証券に関する小委員
      伊藤宗一郎君    宇野 宗佑君
      金子 一平君    萩原 幸雄君
      村岡 兼造君    村山 達雄君
      毛利 松平君    森  美秀君
      広瀬 秀吉君    山田 耻目君
      山中 吾郎君    荒木  宏君
      田中 昭二君    竹本 孫一君
 金融及び証券に関する小委員長 森  美秀君
 財政制度に関する小委員
      大西 正男君    奥田 敬和君
      鴨田 宗一君    小泉純一郎君
     小宮山重四郎君    塩谷 一夫君
      浜田 幸一君    山本 幸雄君
      高沢 寅男君    塚田 庄平君
      松浦 利尚君    小林 政子君
      正木 良明君    内海  清君
 財政制度に関する小委員長   浜田 幸一君
—————————————————————
昭和四十九年二月二十六日(火曜日)
    午前十時三十四分開議
 出席委員
   委員長 安倍晋太郎君
   理事 浜田 幸一君 理事 松本 十郎君
   理事 村山 達雄君 理事 森  美秀君
   理事 山本 幸雄君 理事 阿部 助哉君
   理事 増本 一彦君
      伊藤宗一郎君    宇野 宗佑君
      奥田 敬和君    金子 一平君
      鴨田 宗一君    栗原 祐幸君
      小泉純一郎君   小宮山重四郎君
      三枝 三郎君    塩谷 一夫君
      野田  毅君    葉梨 信行君
      萩原 幸雄君    坊  秀男君
      村岡 兼造君    毛利 松平君
      山下 元利君    佐藤 観樹君
      高沢 寅男君    塚田 庄平君
      広瀬 秀吉君    村山 喜一君
      山中 吾郎君    荒木  宏君
      小林 政子君    田中 昭二君
      内海  清君    竹本 孫一君
 出席政府委員
        大蔵政務次官  中川 一郎君
        大蔵省関税局長 大蔵 公雄君
 委員外の出席者
        農林省農林経済局国際部長   山田 嘉治君
        農林省食品流通局砂糖類課長  永井 和夫君
        通商産業省貿易局輸入課長   真野  温君
        通商産業省生活産業局繊維製品課長      田口健次郎君
        大蔵委員会調査室長      末松 経正君
    —————————————
委員の異動
< 略>
    —————————————
二月二十二日
 所得税法及び災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第一三号)
 法人税法の一部を改正する法律案(内閣提出第一四号)
 租税特別措置法の一部を改正する法律案(内閣提出第三九号)
は本委員会に付託された。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案(内閣提出第二五号)
     ————◇—————

○安倍委員長 これより会議を開きます。
 関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 本案につきましては、すでに提案理由の説明を聴取いたしております。
 これより質疑に入ります。
 質疑の通告がありますので、順次これを許します。山中吾郎君。

[中略]

○大蔵政府委員 そういう保税倉庫の中の実態に関しまして、私どもも昨年の十一月以来、一体、実態がどういうことになっているのか、また物がどのくらいあるのかということに関しましては、文字どおり税関のほかの仕事が若干犠牲になっても、そういうことをいまの段階においてはやるべきであるということで、相当各税関職員に無理を申しまして、各税関倉庫の実態調査に力を注いでいるわけでございます。
 各税関長も真剣にこれをやりまして、また、もちろん個々の倉庫に関しましては、全体の在庫率といたしましては、先ほど申し上げましたように、五二%という数字か出ておりますけれども、各個別の倉庫によりましては一〇〇%になっているところもありまして、そういうところに荷物がたまっておる場合には、関税徴収上支障があるということで、各税関長も相当思い切っていわゆる搬出命令を出すことを心がけておるわけでございます。
 現在、なぜ長いこと倉庫に物がたまっているかということを実態的に、これは若干の時間がかかるかと思いますが、理由別にも調査をしておるわけでございまして、東京税関、横浜税関等、連日夜の十一時ごろまでかかって努力をしておる最中でございます。何とかしていわゆる保税倉庫の中の実態を、私ども税関の立場としてでき得る限りのことをして調べ、この搬出を促進させたい。これは搬出をさせましても、この搬出をする先がまたいなかの倉庫に持っていかれたのでは何にもならないという面もあるわけでございまして、私どもなかなか通関をしたあとのものを追跡するわけにはまいりませんけれども、少なくとも税関の目の届く範囲内にあるところの荷物につきましては、在庫量を正確に把握して、それを産業所管省に連絡して適切な処置をしていただくように、最大の努力を傾けたい、かように考えておるわけでございます。

○塚田委員 そこで、私、最後に質問したいのですが、例の搬出命令については、通関業務に支障を来たすということで出すのでなければ、私はあの滞貨——たとえば一階の倉庫は一〇〇%ですね、ブリヂストンのタイヤで。これは輸出するものですよ。それをいつまでたっても輸出手続をしないわけですよ。その下は約三〇%。あとは何かといったら、輸入した石綿石綿なんかもひどいですよ。シーローダーですね。そしてやっている業者というのは、大体きまっていると言うのですよ。わりと力のある業者ですね。だから、強力な手段でなければこれは出ないと思うのですね。どうですか、場合によっては搬出命令を出す、そういう検討を進めなければならぬ時期だと思うのです。

○大蔵政府委員 私どもといたしましては、私どもができる範囲内におきまして、もちろん必要な場合には搬出命令を出すことはいとうものではございませんし、現実にかなり思い切った、要するに拡大解釈と申しまするか、柔軟な解釈をいたしまして、搬出命令を出すように現在考えているわけでございます。

[後略]