65-衆-災害対策特別委員会-2号 昭和46年01月20日

昭和四十六年一月二十日(水曜日)午前十時四十分開議
 出席委員
   委員長 中井徳次郎君
   理事 天野 光晴君 理事 稻葉  修君
   理事 細田 吉藏君 理事 米田 東吾君
   理事 瀬野栄次郎君
      小沢 一郎君    小澤 太郎君
      奥田 敬和君    高鳥  修君
      羽田  孜君    永山 忠則君
     三ツ林弥太郎君    吉田  実君
      卜部 政巳君    角屋堅次郎君
      辻原 弘市君    松浦 利尚君
      小川新一郎君    貝沼 次郎君
      鈴切 康雄君
 出席政府委員
        総理府総務副長官       湊  徹郎君
 委員外の出席者
        内閣総理大臣官房参事官    高橋 盛雄君
        警察庁警備局警備調査官    室伏 増男君
        国税庁直税部審理課長     中村 平男君
        厚生省社会局生活課長     蝦名 眞一君
        厚生省社会局施設課長     新津 博典君
        農林大臣官房参事官     大河原太一郎君
        農林省農林経済局金融課長   渡邉 文雄君
        水産庁長官官房総務課長    樋貝  勇君
        水産庁漁港部長 瀬尾 五一君
        運輸省港湾局技術参事官    竹内 良夫君
        運輸省港湾局防災課長     日下  宏君
        気象庁予報部予報課主任予報官 大野 義輝君
        建設省河川局防災課長     生瀬 隆夫君
        自治大臣官房調査官      河野 文雄君
        消防庁防災急救課長      青山 満夫君
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委員の異動
一月二十日
 辞任         補欠選任
  服部 安司君     永山 忠則君
  千葉 七郎君     角屋堅次郎君
  内藤 良平君     松浦 利尚君
同日
 辞任         補欠選任
  永山 忠則君     服部 安司君
  角屋堅次郎君     千葉 七郎君
  松浦 利尚君     内藤 良平君
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本日の会議に付した案件
 小委員会設置に関する件
 参考人出頭要求に関する件
 昭和四十六年一月上旬の暴風及び高波による災害対策
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○中井委員長 これより会議を開きます。
 災害対策に関する件について調査を進めます。
 本日は、昭和四十六年一月上旬の暴風及び高波による災害対策について調査を進めます。
 まず、被害状況及び政府においてとった措置の概要について、政府当局から説明を聴取いたします。総理府総務副長官湊徹郎君。

[中略]

○貝沼委員 最後に私は、この災害に対してちょっと付随した現象が二、三ありましたので、これを申し上げて、そして通産省からは一言だけ答弁をいただきまして、大体終わりに持っていきたいと思いますが、通産省来ていますか。——では、総理府でもけっこうであります。公害対策のほうは総理府も関係がありますから。
 というのは、江津市に山陽パルプがあるのです。この山陽パルプの廃液が実は相当出ておった。そうして、あの高波のときに逆に岸のほうに打ち上げられて、黄色いような、土色みたいな、そうしてにおいを発散した、いわゆるアルカリ性の強いあわがもうもうと立ち込めた。そのために、道路にあった自動車が洗われて動かなくなってしまった。これはオイルが洗われたんだと思います。また、石綿の工場がやられておる。実際そういう廃液を出すことは、たとえばその辺に養殖のワカメとかそういうものがあった場合に甚大な影響を与えるわけであります。しかも、前回あれだけ公害国会をやりながら、現在そういうような現象が起こっておる。これは私は重大問題だと思うのです。山陽パルプは岩国と両方ありまして、ダブルパンチを受けたようなかっこうになっておりますけれども、その点をひとつ総理府のほうから、強力に指導徹底方をお願いしたいと思うのであります。
 それからさらに、浜田港におきましては、貯木場の木が波でもって飛び出して、そして、その木によって船をこわしたという例が相当あります。こういうこともやはりちゃんと考えに入れておかなければならないということ。さらに鷺浦のところに下関の鉄船が、三百九十五トンだったと思いますが、貨物船が実は四十メートルくらい沖のほうに、少し斜めになってとまっております。これが非常にじゃまをして漁船が入りにくい。三十メートルか四十メートルのところを入ってこなければならないので、非常に危険である。そこで、その鉄船があるために、今度は港が埋まってしまって船が入れないようなところもある。こんなようなことで、地元は非常に困っております。したがって、すみやかにその船は動かしていただきたい。これは水産庁に関係があると思いますが、総理府のほうから総合的に、いま申し上げたような点につきましてはひとつよく依頼されまして、対処していただきたい、このように思いますが、いかがでしょうか。

○高橋説明員 御答弁申し上げます。
 私の担当の範囲ではございませんので、的確な御答弁はいまできませんが、ただいま先生お話しの山陽パルプの公害の問題、それから下関の鋼船の問題等につきましては、その話を関係各省及び公害対策本部のほうにも連絡させていただきます。そのように取り計らいたいと思いますので、御了承願いたいと思います。

[後略]