64-参-地方行政委員会、交通安…-1号 昭和45年12月15日

昭和四十五年十二月十五日(火曜日)午前十時十二分開会
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  委員氏名
   地方行政委員
    委員長         山内 一郎君
    理 事         熊谷太三郎君
    理 事         安田 隆明君
    理 事         山本伊三郎君
    理 事         藤原 房雄君
                西郷吉之助君
                内藤誉三郎君
                鍋島 直紹君
                初村瀧一郎君
                船田  譲君
                増田  盛君
                山崎 竜男君
                吉武 恵市君
                若林 正武君
                加瀬  完君
                竹田 四郎君
                千葉千代世君
                和田 静夫君
                原田  立君
                市川 房枝君
   交通安全対策特別委員
    委員長         鈴木  強君
    理 事         鬼丸 勝之君
    理 事         二木 謙吾君
    理 事         千葉千代世君
    理 事         峯山 昭範君
                石原幹市郎君
                岡本  悟君
                奥村 悦造君
                鹿島 俊雄君
                木村 睦男君
                松平 勇雄君
                吉武 恵市君
                米田 正文君
                渡辺一太郎君
                小柳  勇君
                永岡 光治君
                吉田忠三郎君
                沢田  実君
                萩原幽香子君
                小笠原貞子君
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  出席者は左のとおり。
   地方行政委員会
    委員長         山内 一郎君
    理 事
                熊谷太三郎君
                安田 隆明君
                山本伊三郎君
                藤原 房雄君
    委 員
                鍋島 直紹君
                初村瀧一郎君
                船田  譲君
                増田  盛君
                山崎 竜男君
                若林 正武君
                加瀬  完君
                和田 静夫君
                原田  立君
   交通安全対策特別委員会
    委員長         鈴木  強君
    理 事
                鬼丸 勝之君
                二木 謙吾君
                千葉千代世君
                峯山 昭範君
    委 員
                岡本  悟君
                松平 勇雄君
                吉田忠三郎君
                萩原幽香子君
                小笠原貞子君
   国務大臣
       国 務 大 臣  荒木萬壽夫君
   政府委員
       総理府総務副長官        湊  徹郎君
       内閣総理大臣官房交通安全対策室長       平川 幸藏君
       警察庁交通局長  片岡  誠君
       通商産業省重工業局長      赤澤 璋一君
   事務局側
       常任委員会専門員        鈴木  武君
   説明員
       内閣審議官    神川誠太郎君
       警審庁交通局交通指導課長    寺尾  繁君
       厚生省環境衛生局公害部公害課長        山本 宣正君
       運輸省自動車局整備部長     隅田  豊君
       建設省道路局次長        吉田 泰夫君
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  本日の会議に付した案件
○道路交通法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
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  〔地方行政委員長山内一郎君委員長席に着く〕

○委員長(山内一郎君) これより地方行政委員会、交通安全対策特別委員会連合審査会を開会いたします。
 先例によりまして、私が連合審査会の会議を主宰いたします。
 道路交通法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 御質疑のある方は順次御発言を願います。

[中略]

○政府委員(片岡誠君) 御承知のように、十六条の場合には個別発生源の問題だと思います。したがって、間接的には集積騒音にも影響があろうと思います。したがって、私ども自身、個別発生源の対策としての運輸省の対策をにらみながら、集積騒音について検討を進めてまいりたいと、そのように考えております。

○鈴木強君 それから、自動車公害としては、いま論議をいたしました三つの問題、汚染、騒音、振動、こういうものをとらえているのですが、そのほかに自動車から出る公害として、私はこういう問題が一つあるのですが、これを提起してみたいと思うのです。
 石綿ですね、アスベスト、このアスベストというのは屋根のスレートとか、煙突、石炭のストーブ、身のまわりの品物等にいろいろ使われております。特に自動車の場合には、自動車のブレーキですね、ブレーキライニングは、石綿を合成樹脂で固めたものです。したがってブレーキをかけるたびにそこが摩擦をして、大気の中にその粉末が散っていく。ところがこのアスベストは発ガン物質だというのですね。こういうことで、実はせんだって堺市の国立療養所の近畿中央病院の瀬良好澄という院長さんが大阪の泉佐野と泉南両市の石綿紡績あるいは紡織工場で、最近十一年間に八人の肺ガン患者が出て、六人が死んだ、こういう事実を発表しております。東京都の衛生研究所公害衛生第一研究室の溝口という主任研究員が、本郷三百の大気中から微量ですけれども石綿を検出した。こういうことがわかっております。すでにニューヨーク市では、環境保護局がきびしい大気汚染規制条例案というのを議会に提出して、この条例で石綿の使用について、これの吹き付け等については禁止をしている。こういう国際的な動きもあるわけですよ。したがって、確かに自動車だけではありませんけれども、こういう発ガン物質である大気汚染について、政府としてどういう実態調査をされておるか。将来これが自動車公害として規制をするようなことも必要ではないかと思いますが その点いかがですか。

○政府委員(片岡誠君) いま御指摘のアスベストの問題につきましては、私どもまだよく存じておりません。したがいまして厚生省あるいは運輸省とも至急に相談いたしまして、どの程度の被害があるかどうか。それが大気汚染としてどういう形で出てくるか。そういう点につきましてもよく相談をいたしまして、交通規制によってそれが防げる可能性があるかどうか。そういう点も詰めてまいりたいと思っております。

○鈴木強君 それからもう一つ、これは警察の取り締まりとして、道交法上の問題であるかどうかちょっと私も迷いますけれども、ただ自動車公害の一つであることには間違いないと思うのですがね。それは、最近新聞にも出ておりますけれども、自動車のスクラップ屋ですね。要するに解体屋というものがだいぶ最近ふえておるようですけれども、この解体屋の解体のしかたに問題があるわけですね。ですから公害が起きないような形で解体をしてくれればいいんですけれども、そうでなくして、店開きをしている人たちが百軒くらいありますけれども、シートだとか油を燃やして、その黒煙で付近の住宅から苦情が出る。においが出てくさい。そういうことが問題になっている。それからまた十二月の九日の日には、解体作業中にガスボンベが爆発して火事を起こしたというような事件があるのですね。こういうものについて、一体部分的ではあるでしょうけれども、何とか手を打たなきゃならぬと思うのですがね。これは道路交通取り締まりという面からは問題があるかもしれませんが、一つのやっぱり公害としてですね、早く手を打つ必要があると私は思うのですよ。これは実態調査をしておりますか。そして道路なんかにもかなり車を並べて、交通の支障になるようなところもあるように聞いておりますが、この実態調査をされておりますか。

[後略]