19-衆-通商産業委員会木材利用…-1号 昭和29年03月04日
本小委員は昭和二十九年二月二十四日(水曜日)
委員長の指名で次の通り選任された。
小平 久雄君 首藤 新八君
土倉 宗明君 坪川 信三君
中村 幸八君 馬場 元治君
村上 勇君 笹本 一雄君
山手 滿男君 齋木 重一君
永井勝次郎君 伊藤卯四郎君
中崎 敏君
同日
中崎敏君が委員長の指名で小委員長に選任された。
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会議
昭和二十九年三月四日(木曜日)
午前十一時九分開議
出席小委員
小委員長 中崎 敏君
小平 久雄君 首藤 新八君
中村 幸八君 笹本 一雄君
齋木 電二君 永井勝次郎君
伊藤卯四郎君
出席政府委員
林野庁長官 柴田 栄君
通商産業事務官(軽工業局長) 中村辰五郎君
通商産業事務宜(繊維局長) 吉岡千代三君
通商産業事務宜(石炭局長) 佐久 洋君
小委員外の出席者
通商産業事務官(軽工業局建材課長) 前島 敏夫君
通商産業事務官(繊維局紙業課長) 磯長 昌利君
建設事務官(住宅局住宅企画課長) 前田 光嘉君
建 設 技 官(住宅局建築指導課長) 小宮 賢一君
日本国有鉄道参与(施設局長) 佐藤 輝雄君
専 門 員 谷崎 明君
専 門 員 越田 清七君
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本日の会議に付した事件
木材利用に関する件
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[前略]
○中崎委員長 この際、通商産業委員会が木材利用の小委員会を設置いたしましたゆえんを簡単に申し上げたいと存じます。
現在わが国の木材需給の関係は御承知のごとく、需要は供給をはるかに超過しており、これがためにわが国の重要産業に欠くべからざる、民生安定等各般にわたつて種々の重大なる隘路を形成いたしておる次第であります。さらにこれを除かんとすれば、国内木材資源を過度に獲得せんとして、わが国現下の重要課題たる治山治水を危殆に陥れる山林の過伐に陥り、さらにこれを国外よりの輸入にたよらんとすれば、貴重な外貨の流出を来すことは必定であります。この現状にかんがみ、通商産業委員会といたしましては、木材資源を重点的に確保するため各方面における需給の実情を調査をし、さらに進んでこの需給の不均衡を解消せしめる一手段として、たとえば木材にかわりまするコンクリート、ダンボール、その他の利用の方法等について調査し、以上の対策を考究せんがため本小委員会を設置した次第であります。
それでは本日はまず木材利用に関する関係各当局より、それぞれの部門における諸問題について、簡単に御説明願いたいと存じます。林野庁長官柴田君。
[中略]
○中崎小委員長 次に中村軽工業局長。
○中村(辰)政府委員 ただいまの林野庁長官の御説明のうち、特に私の方の関係しております問題で、最初にダンボールのことについて御説明申し上げておきたいと思います。 < 略>
次に建築でございますが、年間の建築量一千万坪のうち、耐火建築は約百万坪でありますが、耐火建築促進法などの強力実施によりまして、これを四百万坪に拡大することにいたしたい。これによりまして六百万石の木材の節約になるのではなかろうか。なお残りの六百万坪の木材建築の壁の五分の一を石綿スレートによつて代替いたしたい、あるいは五分の一につきましてはメタルラス等をもつて置きかえて、これで七十万石の節約は実現できるのではなかろうかと考えるのでありますが、この石綿スレートあるいはメタルラスの生産能力等にも相当余剰がございます。最近のこういつた建築方式を推進する建前からいたしまして、従来の石綿の輸入を少し増強して参りたいと考えて、関係方面と折衝をいたしておる状況でございます。
< 略>
大体以上述べましたところによりまして、二千百三十万石程度の木材を直接的に代替しあるいは節約できるのではなかろうかというのが、私の方で推進いたしたい大体の合理化方策でございます。
< 略>
○中崎委員長 次に吉岡繊維局長。
[後略]