13-参-経済安定委員会-7号 昭和27年03月26日

昭和二十七年三月二十六日(水曜日)午後二時三十二分開会
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 出席者は左の通り。
   委員長     佐々木良作君
   理事
           郡  祐一君
           永井純一郎君
   委員
           杉山 昌作君
           須藤 五郎君
  政府委員
   経済安定本部産業局長     近藤 止文君
   経済安定本部建設交通局次長  今泉 兼寛君
  事務局側
   常任委員会專門員       渡辺 一郎君
   常任委員会專門員       桑野  仁君
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  本日の会議に付した事件
○国際的供給不足物資等の需給調整に関する臨時措置に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)
○公共事業推進に関する請願(第五四七号)
○公共事業の施行年度を暦年に改正の陳情(第八号)
○公共事業費繰越制度に関する陳情(第一〇二号)
○継続事業費制度確立に関する陳情(第一二〇号)
○建設省関係公共事業費の事務費増額に関する陳情(第六五三号)
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○委員長(佐々木良作君) 委員会を開を会いたします。
 今日の議題は国際的供給不足物資等の需給調整に関する臨時措置に関する法律案でありまして、前回に引続きまして質問を継続いたします。そのほかに時間がありましたならば陳情、請願五件の審議をお願いいたします。
 前回におきまして一応文書で以て事務的、技術的な質問事項を列挙いたしまして、政府側の答弁を求めてありますので、それにつきまして先ず政府側から御答弁、御説明をお願いいたします。

○政府委員(近藤止文君) 前回文書を以ちまして当委員会から御質問のございました事項につきましてお答えを申上げます。
 < 略>
 それからこの法律と他の法令との関係でございますが、物価統制令と臨時物資需給調整法、従来ございました法律でございますが、これは必ずしもうらはらをなしておつたものとは言えないのでございますが、今度の法律におきましても物価統制令とは直接には関係がないのでございます。物価統制と物の需給調整措置というものは、場合によりますとうらはらになる場合もございますが、別個に考えられる場合もございまして、必ずしも直接の関係はございません。それからなお緊要物資輸入基金特別会計法によりまして、現在この会計が買入れなり売拂いを行なつております物資につきましては、一番最後の表にございますが、現在のところニツケル、合成ゴム、石綿、苛性ソーダ、タングステン、こういうものでございまして、その受拂いの状況につきましては、ニツケルにつきましては受入が二百九十六トン、押出三十四トン、現在二百六十二トンの残量を持つております。合成ゴムは三百トンの受入がございまして、拂出二十トン、二百八十トンの残額と、このほかに現在港に入つておりますが、まだ通関が済んでおりませんものが、石綿二十四トン、ニツケル百四十トン、それから契約が済んでおりますけれども、まだ現物がこちらに到着しておりませんものが、苛性ソーダ六百トン、タングステン、これはいろいろな種類のもので、余り大量のものはまとまつておりませんが、金額にいたしまして四千九百八十万円、それから合成ゴムが千五百トン、石綿二十一トン、そういう受拂の状態になつております。相手国につきましては大体現在のところアメリカが主でございます。それから緊要物資輸入基金特別会計法は、今回は差当り改正されない見込でございまして、従つてこの緊要物資輸入基金特別会計法によりまして受入れました品物とこの法律との関係につきましては、従来と変りはございません、大体従来の関係と同じように措置をとつて行くということに相成るかと存じております。
 大体御質問の事項につきましては、只今申上げましたところで御了承願いたいと思います。

○委員長(佐々木良作君) 有難うございました。一応の説明は終つたわけでありますが、御質問ありましたらお願いいたします。

[後略]