76-参-予算委員会-5号 昭和50年11月04日

昭和五十年十一月四日(火曜日)午前十時三分開会
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   委員の異動
 十一月四日
    辞任         補欠選任
     黒住 忠行君     夏目 忠雄君
     川村 清一君     佐々木静子君
     鶴園 哲夫君     志苫  裕君
     桑名 義治君     矢原 秀男君
     三木 忠雄君     相沢 武彦君
     須藤 五郎君     内藤  功君
     安武 洋子君     上田耕一郎君
     田渕 哲也君     木島 則夫君
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  出席者は左のとおり。
    委員長         大谷藤之助君
    理 事
                岩動 道行君
                中山 太郎君
                矢野  登君
                柳田桃太郎君
                松永 忠二君
                宮之原貞光君
                矢追 秀彦君
                岩間 正男君
    委 員
                安孫子藤吉君
                井上 吉夫君
                石破 二朗君
                遠藤  要君
                長田 裕二君
                亀井 久興君
                斎藤栄三郎君
                坂野 重信君
                玉置 和郎君
                中村 太郎君
                夏目 忠雄君
                秦野  章君
                鳩山威一郎君
                最上  進君
                八木 一郎君
                吉田  実君
                上田  哲君
                小野  明君
                工藤 良平君
                佐々木静子君
                志苫  裕君
                辻  一彦君
                鶴園 哲夫君
                寺田 熊雄君
                田  英夫君
                野口 忠夫君
                太田 淳夫君
                桑名 義治君
                三木 忠雄君
                矢原 秀男君
                上田耕一郎君
                内藤  功君
                渡辺  武君
                木島 則夫君
                下村  泰君
   国務大臣
       内閣総理大臣   三木 武夫君
       国 務 大 臣(経済企画庁長官)       福田 赳夫君
       法 務 大 臣  稻葉  修君
       外 務 大 臣  宮澤 喜一君
       大 蔵 大 臣  大平 正芳君
       文 部 大 臣  永井 道雄君
       厚 生 大 臣  田中 正巳君
       農 林 大 臣  安倍晋太郎君
       通商産業大臣   河本 敏夫君
       運 輸 大 臣  木村 睦男君
       郵 政 大 臣  村上  勇君
       労 働 大 臣  長谷川 峻君
       建 設 大 臣  仮谷 忠男君
       自 治 大 臣
       国 務 大 臣(国家公安委員会委員長)(北海道開発庁長官)      福田  一君
       国 務 大 臣(内閣官房長官) 井出一太郎君
       国 務 大 臣(総理府総務長官)(沖繩開発庁長官)       植木 光教君
       国 務 大 臣(行政管理庁長官)       松澤 雄藏君
       国 務 大 臣(防衛庁長官)  坂田 道太君
       国 務 大 臣(科学技術庁長官)       佐々木義武君
       国 務 大 臣(環境庁長官)  小沢 辰男君
       国 務 大 臣(国土庁長官)  金丸  信君
   政府委員
       内閣法制局長官  吉國 一郎君
       内閣法制局第一部長       角田礼次郎君
       総理府人事局長  秋富 公正君
       行政管理庁行政管理局長     小田村四郎君
       行政管理庁行政監察局長     鈴木  博君
       防衛庁参事官   伊藤 圭一君
       防衛庁防衛局長  丸山  昂君
       防衛庁経理局長  亘理  彰君
       防衛庁装備局長  江口 裕通君
       経済企画庁調整局長       青木 慎三君
       経済企画庁国民生活局長     岩田 幸基君
       経済企画庁物価局長       喜多村治雄君
       経済企画庁総合計画局長     小島 英敏君
       環境庁企画調整局長       柳瀬 孝吉君
       環境庁企画調整局環境保健部長  野津  聖君
       環境庁大気保全局長       橋本 道夫君
       環境庁水質保全局長       堀川 春彦君
       国土庁地方振興局長       近藤 隆之君
       法務省刑事局長  安原 美穂君
       外務省アジア局長        中江 要介君
       外務省アメリカ局長       山崎 敏夫君
       外務省経済局長  宮崎 弘道君
       外務省経済局次長        野村  豊君
       外務省経済協力局長       菊地 清明君
       外務省条約局長  松永 信雄君
       外務省国際連合局長       大川 美雄君
       大蔵省主計局長  吉瀬 維哉君
       大蔵省主税局長  大倉 眞隆君
       大蔵省理財局長  松川 道哉君
       大蔵省銀行局長  田辺 博通君
       文部省初等中等教育局長     今村 武俊君
       文部省大学局長  井内慶次郎君
       文部省管理局長  清水 成之君
       厚生省公衆衛生局長       佐分利輝彦君
       社会保険庁長官官房参事官    河野 義男君
       農林大臣官房長  森  整治君
       農林省農林経済局長       吉岡  裕君
       農林省構造改善局長       岡安  誠君
       食糧庁長官   大河原太一郎君
       通商産業省産業政策局長     和田 敏信君
       通商産業省立地公害局長     宮本 四郎君
       通商産業省基礎産業局長     矢野俊比古君
       資源エネルギー庁長官      増田  実君
       中小企業庁長官  齋藤 太一君
       運輸省鉄道監督局長       住田 正二君
       運輸省航空局長  中村 大造君
       郵政大臣官房電気通信監理官   松井 清武君
       郵政省郵務局長  廣瀬  弘君
       郵政省人事局長  浅尾  宏君
       労働省労政局長  青木勇之助君
       建設大臣官房長  高橋 弘篤君
       建設省計画局長  大塩洋一郎君
       建設省河川局長  増岡 康治君
       自治大臣官房長  山本  悟君
       自治大臣官房審議官       石見 隆三君
       自治省行政局長  林  忠雄君
       自治省財政局長  松浦  功君
       自治省税務局長  首藤  堯君
   事務局側
       常任委員会専門員        山本 正雄君
   参考人
       日本銀行総裁   森永貞一郎君
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  本日の会議に付した案件
○参考人の出席要求に関する件
○昭和五十年度一般会計補正予算(第1号)(内閣提出、衆議院送付)
○昭和五十年度特別会計補正予算(特第1号)(内閣提出、衆議院送付)
○昭和五十年度政府関係機関補正予算(機第1号)(内閣提出、衆議院送付)
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[前略]

○委員長(大谷藤之助君) 昭和五十年度一般会計補正予算
 昭和五十年度特別会計補正予算
 昭和五十年度政府関係機関補正予算
 以上三案を一括して議題といたします。
 これより質疑を行います。三木忠雄君。

[中略]

○三木忠雄君 だからね、修正されたらそれで済むという安易な考え方でいつも行政当局はいる。これでは何にもならない。その問題、これは排ガス問題ははっきりお認めになったと思うのです。
 もう一つは、やはり苛性ソーダの問題です。海に水銀をまき散らしたこの水銀汚染の被害の実態については、環境庁、どういうふうに認識をされておりますか。

[中略]

○国務大臣(小沢辰男君) 先生御承知のように、先ほど来、転換がおくれておって水銀による公害のために住民が苦しんでいるというお説でございますが、先ほども私が申し上げましたように、水銀による電解ソーダの工場は……

○三木忠雄君 ほかのことはいいんだ。時間が長くなるから。

○国務大臣(小沢辰男君) いや、その点は明確にしておきませんといけませんから申し上げますが、クローズドシステムを完全に実行させましたので、したがって、ソーダ業界から排出によって水銀をたれ流しにしているような実態は全くなくなったわけでございます。しかし、もし取り扱いの不注意なりあるいは事故等によって水銀が、もしそういうような事態が起こりますといけませんから、全面転換をやらしているわけでございます。それを五十三年までの目標でどうしてもその目標は達成するというので、この転換についての指導は通産大臣が直接当たっておられるわけでございます。したがって、転換がおくれたために水銀による公害がどんどんふえて、国民に水銀による健康被害をもたらすということはないことだけはこれはひとつ御承知おき願いたいのであります。
 先ほど通産大臣が公害防止協定等のおくれによりと言われました。これは御承知のように、石綿転換をやりますと、当然百万キロリットルの石油をよけいたかなければならぬわけでございます。そういたしますと、むしろ大気汚染の問題がそこで出てくるわけでございます。したがって、その地域においては、防止計画というものを全体の中で、その百万キロの濃縮のために使う油、燃料というものが大気汚染にどの程度影響があるかということについての真剣な討議をやらなければならぬわけでございます。一方、石綿による健康被害というのもアメリカにおいては例があるわけでございますから、その面のいろいろな対策も講じていかなければいかぬわけでございます。
 そう考えてまいりますと、私どもはどうしてもこの石綿による転換でなくて、いま旭化成等で開発をいたしておりますような新しい方法による、イオン交換樹脂による転換を考えていただく方がより環境行政としては適切だというので、その面の推進を一層お願いをいたしておるわけでございます。
 お話しの、業界そのものがどういうような転換の状況にあるかという点については、私どもとして、いま独自にやはり環境庁の立場から調査をしなきゃいけないというので鋭意取り組んでおります。近くそれもはっきりいたす所存でございます。

○三木忠雄君 いま急いで調査するのではなしに、やはり環境行政としてこういう実態がわかってなけりゃならないというところに問題があるんです。それは環境庁長官、認めるでしょう。したがって、環境庁が実際に調査した問題については、やはり私は不公平をなくさなきゃいけないと思うんですよ。まじめにやった企業とやらない企業といいかげんにしちゃいけないと思うんです。それが本当だと思うんですよ。その点をはっきり調査した結果、公表しますか。

[後略]