59-衆-商工委員会-6号 昭和43年11月15日
昭和四十三年十一月十五日(金曜日)午前十時三十分開議
出席委員
委員長 小峯 柳多君
理事 海部 俊樹君 理事 中村 重光君
理事 堀 昌雄君 理事 玉置 一徳君
小笠 公韶君 岡本 茂君
木野 晴夫君 坂本三十次君
橋口 隆君 武藤 嘉文君
石野 久男君 岡田 利春君
佐野 進君 田中 武夫君
千葉 佳男君 中谷 鉄也君
永井勝次郎君 古川 喜一君
塚本 三郎君 吉田 泰造君
近江巳記夫君 岡本 富夫君
出席国務大臣
通商産業大臣 椎名悦三郎君
郵 政 大 臣 小林 武治君
国 務 大 臣(経済企画庁長官) 宮澤 喜一君
委員外の出席者
総理府特別地域連絡局参事官 加藤 泰守君
公正取引委員会委員長 山田 精一君
公正取引委員会事務局長 柿沼幸一郎君
経済企画庁国民生活局長 八塚 陽介君
経済企画庁総合計画局長 鹿野 義夫君
大蔵政務次官 倉成 正君
大蔵大臣官房審議官 田代 一正君
大蔵省主計局次長 海堀 洋平君
厚生省環境衛生局公害部長 武藤?一郎君
農林省農地局計画部長 加賀山國雄君
農林省蚕糸園芸局長 池田 俊也君
通商産業政務次官 藤井 勝志君
通商産業省通商局次長 楠岡 豪君
通商産業省企業局次長 三宅 幸夫君
通商産業省企業局立地公害部長 矢島 嗣郎君
通商産業省重工業局長 吉光 久君
通商産業省鉱山石炭局長 中川理一郎君
通商産業省鉱山保安局長 橋本 徳男君
中小企業庁長官 乙竹 虔三君
運輸省自動車局整備部長 堀山 健君
自治大臣官房企画室長 近藤 隆之君
日本電信電話公社総裁 米澤 滋君
日本電信電話公社理事(経理局長) 中山 公平君
環境衛生金融公庫総務部長 柳瀬 孝吉君
専 門 員 椎野 幸雄君
—————————————
十一月十五日
委員久保田鶴松君及び楯兼次郎君辞任につき、その補欠として石野久男君及び田中武夫君が議長の指名で委員に選任された。
同日
委員石野久男君及び田中武夫君辞任につき、その補欠として久保田鶴松君及び楯兼次郎君が議長の指名で委員に選任された。
—————————————
本日の会議に付した案件
通商産業の基本施策に関する件
経済総合計画に関する件
私的独占の禁止及び公正取引に関する件
————◇—————
○小峯委員長 これより会議を開きます。
通商産業の基本施策に関する件、経済総合計画に関する件並びに私的独占の禁止及び公正取引に関する件について調査を進めます。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。中村重光君。
[中略]
○中村(重)委員 これを促進してもらいたいと思います。そうしませんと、例の松下の問題であるとか、大きな力に公取が左右されて、もうどうにも動きがとれぬのだという、あなたの意図と反するようなそういう批判というものが起こってまいります。だから、ひとつ精力的にそういう問題に取り組んでもらう、不当なる態度をとるものに対しては、びしびしこれに制裁を加えていく、そういうことをおやりになる必要があると思う。それから最近の公取の動きを見ておりますと、こまかいところに非常に目が届いておって、たとえば高松のとうふ屋さんをおやりになりましたね。それから福島のかけうどん、親子どんぶり、それから三重のパーマ料と、なかなか小さいところにはよく行き届いてびしびしやっていらっしゃるようですが、もっと大きいところにやみ再販であるとか独禁法違反というようなものが非常に多いのじゃないですか。これは弊害があるかもわかりませんが、ミシンがどんなものであろうか、ピアノがどうであろうか、あるいはその他申し上げると私はたくさん感ずるところがありますが、これはあまり弊害があってもいけませんから言いませんが、ともかく大きいところに、もう販売網がきちっと系列化されているところにやみ再販はつきものです。そういうところをびしびしおやりになる必要がある。私は、かつてテレビの問題を取り上げたことがありますが、なかったのかあったのか、それもあいまいもことしている。それから最近、公取はたいへん熱心にやっていらっしゃるようでありますが、例の鶏卵の不足払いの問題、こういうようなこともあまりに一方的だということ、これは非常に真剣にやっていらっしゃるようでありますから、それは私多といたします。早く正しい方向に結論が出ることを期待いたしたいと思います。それからコカコーラこれも私はどうもやみ再販の傾向が確かにあると思います。そういったような大きいところに目をつけて、こまかいものをどんなでもほっといてやらせなさいということは決して言いません。これは事消費者に関係する問題でございますから決して言いませんが、こまかいものばかりなさって大きいものを見のがすというような批判を受けることは、あなたも本意ではないと思います。だから、そこらあたりどう考えていらっしゃるか。ミシンにいたしましても、かつてプラザーをおやりになったことがある。これはあえて名前はあげませんけれども、ほかのミシンにも多分にあるということは考えられると思います。そこいらをどうやっていらっしゃるか、相当大きいものについて調査を進めていらっしゃいますか。
○山田説明員 こまかいものばかり取り上げるではないかという御指摘でございましたが、私ども大企業と中小企業の間に全く差別はいたしておりませんわけでございます。ただ中小企業のほうが数が多いものでございますから、おそらくお目に触れる件数が多いために小さいものばかりやっているという御印象をお持ちなのかと存じますが、大きいものにつきましても、私どもといたしましてはできるだけやっておるつもりでございます。会社の名前をあげることは差し控えますが、商品名だけを申し上げますと、たとえば高圧ポリエチレン、それからパラジクロールベンゾール、それから石綿スレート、こういうようなものにつきましては超一流の大会社、これを対象にいたしまして、勧告をいたしました。これは先方が争いませんで、すぐそれに服しましたものですから、勧告審決の形になりまして、審判というような形にならなくて済みましたわけでございます。決して小さいものだけを拾い上げておるというわけではございません。
それからローカルの比較的小さいものが目につくようになりましたのは、私どもの地方事務所の機構がおかげさまで、むろん十分とは言えないのでございますが、多少整備せられてまいりましたものですから、それらの活動でそういうものが摘発されておる、こういうことも多少影響いたしておるかと思います。大企業は主として東京または大阪で扱います関係上、しかも会社自体の数が少ないものでございますから、件数としてはどうもそれほど上がらない、こういう形になっておるのかと存じます。決して差別をいたすという考えは毛頭ございませんことを申し上げておきたいと存じます。
[後略]