10-衆-決算委員会-7号 昭和26年02月14日

昭和二十六年二月十四日(水曜日)午後一時二十一分開議
 出席委員
   委員長代理理事 三宅 則義君
   理事 八百板 正君
      大上  司君    高塩 三郎君
      田中 角榮君    田中不破三君
      多武良哲三君    山口六郎次君
      宮腰 喜助君    上林與市郎君
      井之口政雄君
 出席政府委員
      特別調達庁長官             根道 廣吉君
      総理府事務官(特別調達庁長官官房長)  辻村 義知君
      総理府事務官(特別調達庁財務部長)   川田 三郎君
      総理府事務官(特別調達庁契約部長)   長岡 伊八君
      総理府事務官(特別調達庁技術監督部長) 池口  凌君
 委員外の出席者
      会計検査院事務官(検査第四局長)    小峰 保榮君
      專  門  員 大久保忠文君
      專  門  員 岡林 清英君
二月十四日
 委員畠山重勇君及び早稻田柳右エ門君辞任につ き、その補欠として宮腰喜助君及び橋本金一君 が議長の指名で委員に選任された。
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本日の会議に付した事件
 昭和二十三年度一般会計歳入歳出決算、昭和二十三年度特別会計歳入歳出決算
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○三宅(則)委員長代理 これより委員会を開会いたします。
 前会に引続いて、昭和二十三年度一般会計歳入歳出決算、同年度特別会計歳人歳出決算を議題とし、大蔵省所管職員の犯罪等に因り国に損害中、特に終戦処理費関係三六六ないし四三七について審議を進めます。
 審議に先だちまして、皆さんの御了承を願つておきたいと存じます。何分終職処理費に関する批難事項に、八十五件も指摘されて、おりまして、審議促進の関係もあり、また特別調達庁当局の出席ぐあいも考慮いたさねばならぬ関係上、この際批難事項中、きわめて特異のもの数件につき、会計検査院及び当局の説明を聽取した後、重点的質疑をなさるようお願いいたします。本日特別調達庁からは、根道長官以下関係者が出席いたされ、おりますが、長官は二時過ぎに参議院の内閣委員会に出席するとのことでございまして、その時刻までの間に、なるべく長官あての質疑を集中いたされたいと希望いたします。なお衆議院におきましても、本日一時半から本会議が開会せられ、外交問題等について重大な発言もしくは質問もあることでありますから、あとで連絡をとりますが、その時間が参りましたならば、一時休憩することをお許し願いたいと存じます。
 それでは報告書百二ページ、報告番号三六六、ガス供給契約に当り処置当を得ないもの、百四ページ、報告番号三六七ないし三六九、電力料金の協定に当り処置当を得ないもの、百六ぺ一ジ、報告番号三七〇、バス借上使用料の支拂に当り処置当を得ないもの、百十ページ、報告番号三七三、機帆船運賃の支拂に当り処置当を得ないもの、百二十一ページ、報告番号三八六ないし三九六、職員の犯罪等に因り国に損害を興えたもの、百二十五ページ、国有物件中、報告番号、九七及び三九八、物品の購入及び管理当を応ないもの——特に、不急不要又は不適格品を購入し在庫となつているもの——以上の説明を検査院当局よりごく簡單に願います。

[中略]

○小峰会計検査院説明員 これは後ほど申し上げたいと思いますが、なかなかこまかく計算のしつかりしたものが出ないのです、推定が多いものですから。たとえば代々木のガス二億というのも、案には書いてありません。大体これは三千五百万円見当だというふうに一応推定しております。
 それから三八六号から三九六号までの、職員の犯罪等に因り国に損害を與えたものでありますが、この件数が十一件になつております。十一件で全部金額を合せますと、損害額約三千二百万円、こういうような大きなものでありますが、このほとんど全部が、連合国軍が使います労務者の給與の支拂いに関しまして、関係書類を作為する、こういうふうな手段によりまして、横領詐取したものであります。どうも終戰処理費の労務費関係には、従来から犯罪が多いのでありますが、二十三年度はきわだつてこれが多いのでありまして、この防止のため、一段と監督の徹底とか、経理事務の改善とか、こういうことをはかる必要があるのではないかと考えておる次第であります。
 それから三九七以下の物品の購入管理、これを御説明いたします。これは終戦処理費関係で、連合国軍用の工事建設であるとか、維持管理用、こういうような目的に購入した物資で、二十四年の八月当時、全国の倉庫に保有されているものが約六十九万トン、価格にいたしまして百億円余り、こういうものがあつたのでありますが、これがもういらないということで解除になりまして、緊急売却処分、こういうことをしたのであります。このように、数量にいたしまして六十九万トン、金額にいたしまして百一億円でありますが、こういうふうにたくさんの不用品を生じましたのは、終戦処理関係の特殊性ということも、多分にあるとは思います。やむを得ないものも相当あるのでありますが、当局の購入処置なるものが適当でなかつたと思うようなものも、実は相当あるのであります。いろいろ事務連絡の不十分とか、配分がまずいとか、もうかんじんの建物ができてしまつたのに、あとから入つて来たとか、いろいろな関係がございましてこの三九七号以下では、連合品国軍関係の特殊性によつて事態が起きたと思われるようなのは——これは日本の有史を非難してもやむを得ないのでありますか——そういうものは全部省きまして、当局の措置が万全を期したならば、こういう事態は起きなかつたであろうと思われるものだけを、ここに二十数件拾い出したわけであります。検査も、これにつきましては、特殊の検査をやりまして、一年中同じ人間が日本中の倉庫を足がかりにして調べる、こういう方法をとりまして、非常に骨は折れたのでありますが、件数もここにたくさん出て来たわけであります。その代表的な案件を二つほど御説明いたしますが、トツプに掲げました三九七号の二重煙突、その次に掲げました三九八号の七メント防水剤、この二つが非常に大きな案件であります。この御説明申し上げます。
 三九七号の、二重煙突を買い過ぎたという問題でありますが、この二重煙突と申しますのは、御承知かもしれませんが、亜鉛引鉄板を二枚重ねまして、その間に石綿を入れたものであります。そう仕事にむずかしい工作を要するという性質のものではありません。これはガス暖房を使つております地区の排気という目的で使用するのでありますが、戦災復興院で、二十一年十二月、当時ありました足利板金工業組合と、二十五万フイートの購入契約をいたしまして、二十四年の四月までに、そのうち二十一万七千フイート余りというものが納入になつたのであります。ところが二十三年七月に、軍から調達要求の取消しがあつたのでありますが、それを依然引続き納入させていたのであります。ところがそのうち使用されましたものが今の二十一万フイートのうちわずか一万六千フイート余りということになつていたのであります。二十四年四月末、二十万フイート余り、価格にいたしまして九千三百余万円というものが在庫となつていたのであります。こういう結果になりましたのは、ガス暖房地区でないところに、ガスに使う排気筒を配給してしまつた。こういうようなことがありましたし、それから工事が、代々木地区が、ガス暖房地区として日本中で一番大きいのでありますが、この代々木地区の工事が、ほかのものでけつこう工事が済んでしまつたあとになつてこれが入つて来た、こういうような関係で余つてしまつたのであります。保管料だけでも、これを批難しました当時は、百七、八十万円を拂つております。これを見つけました動機は、仙台に参りましたところが、東北地区では、ガス暖房を使つておるところはないのであります。その管轄内にガス暖房地区がないのに、このガス暖房用に使うこれが、たくさん倉庫に入つていたのが、この案件を見つけたヒントになつております。本件につきましては、その後いろいろ問題になりました過拂いというものも、からんでおるのであります。検収が当を得なかつたために、実際は三万二千フイートも不足しているのに、契約金額の全部を拂つてしまつた。こういう関係で、二千二百三十七万円、こういう大きな過拂いを生じましたが、この検査報告をつくります当時、そのうち、まだ三百九十八万円しか返つて来なかつた、こういう実情になつております。その後大分世の中で問題になりまして……。

○三宅(則)委員長代理 途中でございますが、ちよつと申し上げます。本日は特別調達庁長官根道君外係官が全部御出席でありますが、長官は二時に参議院へ参ることになつておりますし、ただいま本会議もすでに衆議院の方では振鈴が鳴りました関係上、暫時休憩をすることにいたしたいと思います。
 本日はただいま申し上げました通り、全部の係官が来ておられます。政府委員でありまする長官根道君、同じく政府委員でありまする官房長辻村君、契約部長長岡君等、相当な人が来ておられますから、本会議終了まで休憩して、さらに再開したいと思いますが、いかがでしようか、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

[後略]